バスケの練習に入る前の準備運動で、

逆立ちをするよう言われた事がありました。

 

しかし、私は逆立ちが超苦手だったので、

「エーッ!」って思ってしまいました。

 

最初は、体育館の壁に向かって

一人でやるのかな~、と思っていたのですが、

二人ペアになってするよう言われました。

 

その日の準備運動の私の相方は、

最年少の小学3年生の沙耶香(さやか)ちゃんでした。

 

まず、私から逆立ちをする事になったのですが、

勢い余って反対側に倒れてしまうのではないかという恐怖感から、

両手を床について両脚を上げても、空中で両脚をジタバタさせるだけで、

なかなか体勢を真っ直ぐにする事が出来ませんでした。

 

沙耶香ちゃんも私の足首を掴めず、もどかしい感じでした。

 

見るに見かねたコーチが、手伝ってくれていましたが、

そうこうしている内に、今度は私の腕の力が無くなって、

頭から崩れてしまったりしました。

 

すると、コーチも諦めたのか、

「めぐみ!お前は、もういい!」と言われました。

 

次に、沙耶香ちゃんの番となったのですが、

逆立ちが得意というだけあって、

体が縦一直線に「ピンッ!」と伸びて、その姿は凄く綺麗でした。

 

バスケ少女019

イラスト by 浅葱



そして、練習が終わり、私は独りで家に帰っていたのですが、

小学3年生の沙耶香ちゃんに出来るのに、

6年生である私に出来ない事の情けなさと悔しさで、

泣いてしまいました。