ある日のバスケの練習日の事。
授業が終わり、女子バスケ部の部室に向かうと、
なにやら部室の前に人だかりが出来ていました。
事情を聞いてみると、どうやら部室のドアを解錠したにもかかわらず、
ドアが開かず、中に入れないようでした。
以前から経年劣化の為、ドアが歪み、開閉しにくくなっていたのは知っていました。
そして、前日まではなんとか大丈夫だったドアが、とうとう開かなくなってしまったのです。
ドアノブをガチャガチャしたり、ドアを押したりするのですが、一向に開きません。
すると、女子バスケ部員の一人が言いました。

ここは私に任せて。

どうするの?

まあ、見てなさいって。
それと危ないから、みんな離れて。
みんながドアから離れると、その女子バスケ部員はドアに飛び蹴りを喰らわしました。
イラスト by 浅葱様
すると、一発で開きました。

さ~すが!
やるじゃない。

こんなの朝飯前よ。
みんなから褒められ、救世主気分になる女子バスケ部員。
しかし、この時の様子を前から見たらパンツ丸見えだったでしょうね?
危なくて前からは絶対に見れませんが……。
ま、とにかく部室のドアが開いて良かったです。