次は、県大会です。

 

地区大会と同じトーナメント方式で、8チームが参加する為、3回戦う必要がありました。

 

コーチコーチ

地区大会は俺の予想通り優勝する事が出来たが、

県大会ともなるとレベルが違う。

これまでと同じ戦い方では、とてもじゃないが、

勝ち進んでいく事は出来ないだろう。

明美明美

バスケット仮面に入ってもらうんですね?

コーチコーチ

そうだ!

みんなボールを手にしたら、バスケット仮面にパスをするんだ。

加奈加奈

これまで智子ちゃんにボールを集めていたのを

バスケット仮面にするだけね。

沙耶香沙耶香

地区大会の時からこの方法だったから分かりやすいわ。

コーチコーチ

さすが小百合、俺の考えを読んでいたとは。

小百合小百合

私は、キャプテンですよ。

美登里美登里

今はチームワークもまとまっているしね。

由依由依

小百合ちゃん、すごーい!

そして、スターティングメンバーに選ばれたバスケット仮面は、最初から飛ばして行きます。

 

自分チームのゴール下でボールを受け取ると、

コートの端から端まで華麗なドリブルで相手チームをごぼう抜き。

 

シュートを決めてしまいます。

 

それだけではありません。

 

自分チームのゴール下からシュートを放つと、相手チームのゴールに突き刺さります。

 

3ポイントシュートどころではない超ロングシュートが決まります。

 

その他、驚異的なジャンプ力を活かし、ダンクシュート。

 

ミニバスケットでは考えられません。

 

もはや誰にも彼女を止める事は出来ず、1回戦、2回戦を楽々突破してしまいます。

 

しかし、アンチ・バスケット仮面派は、次第に不満が募っていきました。

 

自分達はシュートも決められず、ただただバスケット仮面にパスをするだけ。

 

勝つ為とはいえ、これではバスケット仮面のワンマンショーです。

 

しかし、決勝の後半戦に入った辺りでバスケット仮面に異変が起こります。

 

夜の間にエネルギーを蓄えていたとはいえ、

さすがに3試合ともスタメンからフル出場となると相当エネルギーを消費していました。

 

スターパネルのエネルギーが切れそうになり、マスクが、ぐらつきます。

 

バスケ仮面バスケ仮面

ああっ!

バスケット仮面は、マスクを押さえ、動きが鈍くなります。

 

バスケ仮面バスケ仮面

お願い、あと少しだけ持って……。

しかし、そんな願いは叶わず、バスケット仮面はマスクを押さえたまま試合を続けます。

 

バスケット仮面の異変に気付いたコーチはタイムアウトを取り、メンバーを呼び集めます。

 

コーチコーチ

どうした?

バスケット仮面。

バスケ仮面バスケ仮面

コーチ、もうエネルギーが……。

コーチコーチ

そうか……、仕方無いな。

しかし、これだけ得点差があれば、もう負ける事は無いだろう。

バスケット仮面、選手交代だ。

バスケット仮面は、ベンチ入りします。

 

美登里美登里

エネルギーが切れるとマスクまで剥がれてしまうのか……。

由依由依

ポロッとマスクが落ちて素顔が露わになれば良かったのにね。

小百合小百合

私がコーチだったら、最後まで試合に出させていたわ。

その後、試合が進むにつれ、どんどん点を取られ、その差は縮まって行きましたが、

バスケット仮面が取った大量得点のおかげで追い付かれず、県大会も突破する事が出来ました。