全国大会の3回戦の相手は、なんとメンバー全員が身長185cmを超える大型チームでした。

 

両腕をいっぱいに広げて目の前に立たれると、それはまさに「壁」です。

 

バスケット仮面にパスをしようにも全て弾かれてしまうのです。

 

これまでのようなバスケット仮面にボールを集中させる戦法が今回は通用しないのです。

 

さらに、彼女達の恵まれた「高さ」を活かしたパスによりボールが全く奪えず、

シュートをバンバン決められ、スパーク・エンジェルスは大ピンチに陥ります。

 

そこで、バスケット仮面は作戦を変更します。

 

抜群の跳躍力を活かして相手選手のパスをカットすると、

そのまま宙に浮いた状態でシュートを放ち、見事に決めます。

 

さらに相手選手は大柄だけに動きが鈍い為、機敏に動く事で得点を奪取していきます。

 

味方からのパスが期待できないのなら全て自分でやってしまおうという訳です。

 

しかし、さすがは大型選手ばかりのチーム。

 

バスケット仮面は、巨大な壁の前に無理な体勢からシュートを放つ事を余儀なくされ、

ボールの軌道が大きくズレてしまいます。

 

沙耶香沙耶香

ああ、1度も外れた事の無いバスケット仮面のシュートが……。

バスケ仮面バスケ仮面

このままではゴールに入らないわ。

仕方無い、秘技「アンフェア―・シュート!」

すると、完全にゴールを外れるはずのボールが吸い込まれるようにゴールへと入ります。

 

相手選手F相手選手F

なに今のシュート?

どう見ても入るなんて有り得ないわ。

バスケ仮面バスケ仮面

ボールにスナップを掛けていたのよ。

沙耶香沙耶香

さすがはバスケット仮面。

野球のように変化球が使えるのね。

相手選手G相手選手G

しかし、おかしい、おかし過ぎる……。

でも、この事実をどう証明すればいいの?

加奈加奈

ゴールは、ゴールよ!

試合は接戦となります。

 

点を取られては取り返しの繰り返しになります。

 

絶えず1点差の状態で、逆転に次ぐ逆転の状態です。

 

そして、試合時間は残り数十秒となり、このままいけば、

相手チームがリードした状態で試合が終わってしまうという状況でした。

 

相手選手F相手選手F

なんとしてでも守り切るのよ。

相手選手G相手選手G

分かったわ、アレをするのね。

相手選手の2人は自分達のゴール前で肩車をして両手を上げて立ち塞がったのです。

 

加奈加奈

あれじゃ絶対シュートは決まらないわ。

反則よっ!

バスケ仮面バスケ仮面

ならば、それに対抗するまで。

バスケット仮面は体育館の2階にあるギャラリーに駆け上がると、

相手チームのゴールの真後ろまで行きます。

 

その時、明美がボールを持っていました。

 

バスケ仮面バスケ仮面

明美、ボールを相手選手の手が届かないぐらい高く投げるのよ。

明美明美

そんな事したら

ゴールの後ろにあるギャラリーの窓ガラスに当たって割れちゃうよ。

バスケ仮面バスケ仮面

いいからボールをよこしなさいっ!

時間が無いわっ、早くっ!

明美明美

ええい、やぶれかぶれだわっ。

明美は、ギャラリーにいるバスケット仮面にパスをする為、

天井に着くぐらい高くボールを投げます。

 

すると、バスケット仮面は真上に大ジャンプしてボールをキャッチすると、

相手ゴールの真上から真っ逆さまに落下していきます。

 

相手選手も、さすがにコレを食い止める事は出来ません。

 

バスケット仮面はボールを持ったまま体ごとバスケットゴールを通過します。

 

「ピーーーッ!」

 

試合終了のホイッスルが鳴ります。

 

バスケット仮面の体を張った行動により最後のシュートが決まり、

見事、逆転勝ちを収めたのでした。